コラム

Google翻訳の精度をより高めるための運用方法とは?

パソコンやスマートフォンで気軽に使える翻訳サービスのひとつとして、多くのユーザーが利用している「Google翻訳」。無料で使えることもあり、ちょっとした単語や文章の翻訳で一度は使ったことがあるのではないでしょうか。ところでこのGoogle翻訳、ここ数年で翻訳の精度が飛躍的に上がっていることをご存知でしょうか? そこで今回はGoogle翻訳の精度が上がった理由を見たうえで、より正確な情報発信を必要とするビジネス利用の場合であってもGoogle翻訳が利用するに値するのかについて考察していきます。
 

Google翻訳の精度が向上

従来、Google翻訳ではPBMT(Phrase-Based Machine Translation)というシステムが使われていました。このシステムは一つの単語(フレーズ)の意味を翻訳し、それを文章単位で組み合わせて翻訳するというものです。例えば「This is a pen」の場合、「This」が「これ」。「is」が「は」。そして「(a)pen」がペンです。これを組み合わせて「これはペンです」と翻訳します。

このシステムは文語体の翻訳では強みがありますが、口語体となると対応が難しいというデメリットがありました。また、フレーズ単位での翻訳が基になるため、長文になるとどうしても文全体の意味が通じにくくなり、翻訳の正確さが求められる場面では使いづらいといった側面もありました。

この状況に変化が訪れたのは2017年秋。翻訳システムをPBMTからGNMT(Google Neural Machine Translation)に変更されたことにあります。このGNMTとは人工知能の基となるニューラルネットワーク(脳の機能と特性をコンピューターで実現するための数理モデルまたはソフトウェア)を翻訳に活用したものです。具体的には、ディープラーニング(多層構造を持つニューラルネットワークを使った機械学習)によって文章に含まれる曖昧な文脈、ニュアンスなどを踏まえてつくられたデータベースで翻訳を行います。これにより文章として読んだ際、違和感の少ない自然な翻訳ができるようになり、翻訳精度が大きく向上しました。

精度が向上した一方で、Google翻訳には苦手なことも

GNMTの導入により、翻訳精度が向上したGoogle翻訳ですが、すべての面で正確な翻訳ができるようになったかといえばそうではありません。まるで人間が翻訳したような自然な文章がつくれるようになったとはいえ、次のような翻訳はいまだ苦手としています。

 

◆中国語の翻訳

世界中の言語翻訳で高い精度を持つGNMTですが、ほかの国の言語に比べファイヤーウォールの影響や情報規制の影響もあり、中国語の翻訳精度が低いというデメリットがあります。

 

◆マンガやアニメで多用される擬音

基本的に日本でつくられるマンガやアニメは、日本で読まれることを前提としています。そのため日本文化固有の表現、場面も多く、それだけでも翻訳をすることは簡単ではありません。そのなかでも特に難しいのが擬音です。マンガやアニメで使われる擬音は、通常の内容以上に日本固有の表現が多く、これを日本語以外の言語に翻訳することは、GNMTであっても得意とはいえません。

 

◆キャッチコピー

CMや雑誌の広告で使われるキャッチコピー。もちろんひと口にキャッチコピーといっても、商品の特徴を直接伝えるものもありますし、そういったものであれば翻訳も可能です。しかし普通であれば文法的に誤りとされる文や造語などが使われるものも多く、そうしたニュアンスを伝える翻訳はGNMTの苦手とするもののひとつです。

ここで挙げたものは、GNMTが苦手であることはもちろん、現状の機械翻訳技術の限界でもあるといえます。Google翻訳はほかの無料で提供されている機械翻訳に比べれば精度はかなり高いといえますが、それでもオールマイティにどんな分野でも利用できるようになるにはまだ時間がかかるといえるでしょう。
 
 

Google翻訳の精度をより高めるための運用方法とは?

今後、機械翻訳技術のさらなる向上により、いずれ人の手を借りずともさまざまな言語の翻訳が可能になる時がくるかもしれません。しかし現時点ではまだGoogle翻訳だけですべてを賄うことはできないため、ビジネスや個人利用でも正確な情報発信を必要とする場合には人的翻訳の力を借りる必要があります。つまり、Google翻訳のような自動翻訳と人の手による翻訳のハイブリッドで運用するのが、最も精度を高められる方法といえるでしょう。そしてそれを簡単に実現できるのが、「shutto翻訳」です。

shutto翻訳では、Google翻訳+プロ翻訳によるハイブリッドで精度の高い翻訳が可能ですが、具体的には次のような特長があります。

 

◆自動翻訳+プロ翻訳+セルフ編集のハイブリッド翻訳

ニューラルネットワークを利用したGoogle翻訳による翻訳技術で、世界100言語以上に対応していますWebサイトのテキストを自動的に翻訳する「自動翻訳」。プロの翻訳者による海外のお客様にしっかりと伝わる高品質な翻訳を提供する「プロ翻訳」。これに加え管理画面から自動翻訳結果の編集、ユーザー辞書登録機能による固有名詞の訳文登録、多言語用画像の置換作業など自社オリジナルの翻訳を可能にする「セルフ編集機能」を搭載。

 

◆操作性の高いUI

どんなに高機能な翻訳が可能であっても、ツール自体が使いづらいものであれば意味がありません。しかしshutto翻訳は、翻訳前、翻訳後のWebサイトプレビュー画面を見ながら直感的にテキスト編集、画像置換ができるUIとなっているため、誰でも簡単に操作が可能です。

 

◆お客様から高評価!「ITreview Grid Award」3回連続受賞

shutto翻訳は、2019年10月までに掲載されたレビューにより、【満足度】と【認知度】の双方が優れた製品である「Leader」として表彰されました。詳しくはこちら。

まとめ)精度が上がったGoogle翻訳+人の手による翻訳のハイブリッド型でさらに高精度に

ニューラルネットワークの利用により、翻訳精度が向上したGoogle翻訳。しかし特に会話文や専門用語を多用したテキストの翻訳は、ニューラル機械翻訳という最新の技術を使ったとしても、現状では人間が行う翻訳には及ばない部分があります。

そのため正確な情報発信が必要とされるビジネス利用を伴った翻訳を利用する場合は有料であっても人的翻訳サービスと機械翻訳のハイブリッド型が望ましいといえます。ただし人的翻訳と機械翻訳で別々のサービスを利用するとなると手間がかかることになるため、両方の機能を兼ね備え運用に便利な翻訳ツールの導入をおすすめします。

 

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