コラム
カゴ落ちメールを複数通送る時に効果的な内容とは?
前回のブログ記事、コンバージョンに繋がるステップメールの設定とは?にて、
- ステップメールは1通より2通、2通より3通設定するとリカバリー率が向上する
- 配信タイミングは、カゴ落ちから、3時間後+24時間後+7日後に設定すると効果的
というデータをお伝えしました。
その後、下記のようなお問い合わせをいただきました。
- 複数通設定すると良いのは分かったけど、どんな内容を送ればいいの?
- クーポンやお得情報を用意していないけど、あったほうがいいの?
- メールの作成に時間をかけられない・・・すべて同じ内容でも大丈夫?
そこで今回は、カゴ落ちメールを複数通送る際に参考にしたい、リカバリー率が高いサイト様のご利用方法を調査しましたので、ご案内します。
テンプレートを最低限編集するだけでも効果あり!
カゴ落ちメールは、サイトロゴと会社情報をテンプレートに挿入していただくだけで、すぐにご利用できます。
※カゴ落ちメールの詳細はこちらをご確認ください。
しかし、テンプレートをベースにして、シンプルにカゴ落ち商品が伝わるように利用するか、
キャンペーンバナーや特集の案内を載せるかどうか、悩みどころですね。
では、リカバリー率上位20件のサイト様は、どのようなカゴ落ちメールを送信しているのでしょうか?

※2018年2月現在
リカバリー率が高い上位20サイト様は、独自にアレンジされたメールをお使いの方が多いのでは?と想定していましたが、テンプレートを最低限編集してシンプルに利用しているサイト様が多くいらっしゃいました。
シンプルな内容でも、一度は購入を検討した商品をリマインドするカゴ落ちメールは効果的なようです。
カゴ落ちが発生しやすいシーンとして「他の作業に気をとられて商品購入を忘れてしまった」「電車内で閲覧していたが目的地に到着したのでサイトから離脱した」などがあります。単に購入することを忘れているユーザーもいるため、カゴ落ちからある程度時間が経過した時にメールが届くだけでも効果的なのですね。
また、新商品の情報やキャンペーン企画のバナーを掲載して、メールマガジンのように利用しているサイト様も見受けられました。
その場合、カートリカバリーでは「クリック計測対象ドメイン」を設定することで、オリジナルバナー経由のクリックやCVも計測できますので、ぜひご活用ください。
※クリック計測対象ドメインの詳細はこちら
お得情報のご用意が無いサイト様や、メール作成に時間をかけられないサイト様でも、
「テンプレートにロゴを挿入+会社情報を記入」という最低限の編集で、十分にリカバリー効果が期待できることが分かりましたね。
次に、件名の設定をご案内します。
複数通設定する時はメールの件名を変更する+サイト名を入れる
前回のブログ記事「コンバージョンに繋がるステップメールの設定とは?」にて、カゴ落ちメールは「カゴ落ちから3時間後・24時間後・7日後」に設定すると高い効果を期待できる、とご紹介しました。
では、複数設定する時、どのような件名のカゴ落ちメールを作成すればいいのでしょうか?
リカバリー率が高いサイト様は、2通、3通と設定する際、それぞれ件名を変更しているようです。
【例】
- 3時間後 【サイト名】ご来店ありがとうございます。
- 24時間後 【サイト名】ご不明な点はございますか?
- 7日後 【サイト名】お買い忘れはございませんか?
様々な件名をご設定いただいておりますが、その中でもよくご利用されている件名を、テーマ別にご紹介します。
【カートに商品があることを知らせる場合】
- 【サイト名】商品のお知らせ
- 【サイト名】お買い忘れはございませんか?
- 【サイト名】カートに商品がございます
- 【サイト名】カートに入ったままの商品があります。
- 【サイト名】購入手続きが完了しておりません
【購入の不安を解消する場合】
- 【サイト名】ご購入の際、ご不明な点はございませんでしたか?
- 【サイト名】ご検討の状況はいかがでしょうか?
【カート内商品保持期間が短い場合(または、意図的に購入を促す場合)】
- 【サイト名】カートに入れた商品がお取り消しとなりました
【お得情報で購入のハードルを下げる場合】
- 【サイト名】〇時までの注文で本日配送!
- 【サイト名】〇円以上で送料無料!
【ある程度時間が経過してから送る場合】
- 【サイト名】お客様にオススメの商品をご案内いたします。
※【サイト名】を件名の前にするか、後ろにするかについては、サイトの状況によって異なりますので、効果を確認しながら設定してください。
いかがでしょうか?
なお、本文は全て同じ内容にして、件名のみを変更しているサイト様も多くお見受けしました。
複数通設定したいけども件名のバリエーションにお困りのご担当者様や、今設定しているメールの件名が全て同じでリカバリー率が伸び悩んでいる場合は、ぜひご参考にしてください。
商材に合わせた使い方
商材やサイトの特徴に合わせ、カゴ落ちメールを工夫してご利用されているサイト様もいらっしゃいますので、ご利用例をご紹介します。
【高級商材】
品質や保証期間・返品交換についての説明を、カゴ落ちメール内に記載
⇒高価な商品の購入を、時間をかけて検討しているユーザーに、安心してお買い物ができるように案内。
【自社開発商品・セレクト商品】
「開発者ブログ」や、「バイヤーのブログ」「FAQ(よくある質問)」などのリンクを設置
⇒自社ブログに誘導することで、商品へのこだわりを知ってもらう。
【送料について】
「〇時までなら当日配送」「〇〇〇〇円以上で送料無料」などの送料システムについて説明
⇒想定以上の金額を提示されて購入を迷っているユーザーに、送料について説明。
【お問い合わせについて】
「ご不明な点があればこちらまでどうぞ」などと案内し、顧客サポート宛の電話やメールアドレスを掲載
⇒購入検討者にお問い合わせいただき、ユーザーの疑問点を解消。
いかがでしょうか?
自社ブログやFAQ、送料や会員システムについてカゴ落ちメール内でご案内することで、購入検討中のユーザーはもちろん、サイトを閲覧しているだけのユーザーにも、カゴ落ちメールが購入検討の材料になることが想定できます。
また、ユーザーがカゴ落ちする原因としては「想定外のコストが提示された」「他サイトと比較検討している」などが挙げられるため、付加価値を高める情報を一緒に送ることで、購入意欲を高める効果が期待できます。
参照記事:なぜダメなの!?100人中90人のEC事業者が放置している【カゴ落ち】対策方法まとめ
まとめ
カゴ落ちメールは、ご用意しているテンプレートをシンプルに最低限編集するだけでも、充分な効果を期待できるようです。
2通、3通と送る際は、全て同じ内容でも、それぞれ件名を異なったものに設定することで工夫できそうです。
また、カゴ落ちメールの内容と同じくらい重要な要素が「カゴ落ちから何分後に・何通送信するか?」であることは、前回の記事でもお伝えしました。
前回の記事:コンバージョンに繋がるステップメールの設定とは?
⇒カゴ落ちから「3時間・24時間・7日後」に送信することで高い効果を期待できます
カゴ落ちメールを作成したい!リカバリー率を今よりも向上させたい!
けど手間はかけられない・・・というサイト様は、
- カゴ落ちメールを3時間・24時間・7日後に設定(または3時間・24時間)
- テンプレートを最低限編集して利用・件名を変更
という編集から初めてみるのはいかがでしょうか?