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コラム

Gmailに届かない?「Postmaster Tools」で送信者評価を診断しよう!

「一生懸命作成したメールマガジンが、お客様に届いていないかもしれない」 「送信は完了しているのに、迷惑メールフォルダに入っているようだ」
BtoB、BtoCを問わず、メールマーケティングを担当されている方にとって、これは非常に深刻な問題と言えるでしょう。特に、国内外で圧倒的なシェアを持つGmail宛の配信において、「届かない」または「迷惑メールと判定される」事態は、機会損失に直結します。
しかし、送信側が「送信完了」したメールが、受信側(Gmail)でどのように扱われているのかを正確に知ることは、通常困難です。
そこで役立つのが、Googleが自ら提供している無料の解析ツール「Postmaster Tools(ポストマスターツール)」です。
この記事では、自社が送信するメールがGmailからどのように「評価」されているのかを客観的に確認できるPostmaster Toolsについて、その導入方法から、注目すべき指標、そして分析結果に基づいた改善のアクションまでを分かりやすく解説します。

なぜGmailからの「評価」を知る必要があるのか?

メールが迷惑メールと判定される理由は、単純ではありません。Gmailは、Googleの公式情報(※) においても、AI(機械学習)技術を活用した高度なスパムフィルターを使用し、受信する膨大なメールをリアルタイムで分析していると説明されています。

(※参考)Google Workspace Blog:An overview of Gmail's spam filters 

Gmailが重視する「送信者の評価(レピュテーション)」とは

Gmailが迷惑メールかどうかを判断する際、コンテンツ(メール本文)の内容だけでなく、「誰が送ったか」という送信者の「評価(レピュテーション)」を非常に重視していると言われています。

この評価は、過去の配信実績に基づいています。

  • 送信元ドメイン(例:@example.com)は信頼できるか?
  • 送信元IPアドレスはクリーンか?
  • 過去に多くのユーザーから「迷惑メール報告」を受けていないか?
  • 送信ドメイン認証(SPFやDKIMなど)に正しく対応しているか?

ここでいう「IPアドレスがクリーンか?」とは、そのIPアドレスが過去に迷惑メール(スパム)の送信や、その他悪意のある活動に使用された履歴がなく、Gmailから「安全で信頼できる送信元」と認識されている状態を指します。

これらの要素が複合的に判断され、評価が低いと判断されると、たとえ有益な情報であっても迷惑メールフォルダに振り分けられたり、最悪の場合は受信自体を拒否されたりする可能性があります。

Postmaster Toolsで「Gmailからの評価」を客観視する

Postmaster Toolsは、このGmail側から見た「自社の評価」を、ダッシュボードという形で可視化してくれる唯一の公式ツールです。

自社ドメインを登録することで、Gmail宛に送信したメールがどの程度の割合で迷惑メール報告されているのか、ドメインやIPアドレスの評価(レピュテーション)が「高」「中」「低」「不良」のどれにランク付けされているのか、といった客観的なデータを把握できるようになります。

「届いているはず」という主観的な期待ではなく、客観的なデータに基づいて配信の健全性を確認できることが、Postmaster Toolsの最大のメリットと言えるでしょう。

Postmaster Toolsの導入手順

Postmaster Toolsの利用開始は無料ですが、ドメインの所有権を証明するための簡単な技術的作業が必要となります。手順は以下の通りです。

ステップ1:Googleアカウントでのログインとドメイン登録

まず、Postmaster Toolsの公式サイトにアクセスし、Googleアカウント(個人用Gmailアカウントでも、Google Workspaceアカウントでも構いません)でログインします。

「使ってみる」ボタンを押すと、ドメイン(自社のメールマガジンで使っている送信元ドメイン、例:example.com)を登録する画面が表示されますので、ドメイン名を入力します。

ステップ2:ドメインの所有権の確認(TXTレコードの追加)

次に、そのドメインが本当に自社のものであることをGoogleに証明する必要があります。Googleは複数の認証方法を提示しますが、最も一般的で推奨される方法は「DNSのTXTレコード」を追加する方法です。

【簡単解説】TXTレコードとは?

TXTレコードとは、ドメインのDNS(ドメインネームシステム)設定に追記できる、テキスト情報のことです。 ドメイン管理者は、自社が利用するドメイン管理サービス(お名前.com、ムームードメインなど)の管理画面から、このDNS設定ファイルにGoogleから指定された特定の文字列(認証コード)を追加します。

Googleは、そのドメインのDNS設定をインターネット経由で確認し、「指定した文字列が正しく設定されている=ドメインの管理者である」と判断し、所有権を認証します。これは、ウェブサイトの所有権を確認する際などにも用いられる標準的な手法です。

この作業は、ご利用のサービスによって具体的な操作画面が異なります。Postmaster Toolsの画面に表示される指示(追加すべき文字列)に従って、設定を行ってください。

ステップ3:データが表示されるのを待つ(重要)

TXTレコードが正しく設定され、Google側がそれを認識すると、ドメインの認証が完了します。

ただし、認証が完了しても、すぐにデータが表示されるわけではありません。

Postmaster Toolsは、Gmail宛に「ある程度の量」(Googleは具体的な数値を公表していません)のメールが日々配信されている場合にのみ、データを匿名化して集計・表示します。

そのため、登録直後や、Gmail宛の配信が極端に少ない(例:1日に数通程度)場合は、「データがありません」という表示が続くことがあります。これはツールの仕様であり、設定ミスではない可能性が高いです。

迷惑メール判定の兆候はどこに?主要ダッシュボードの分析方法

Postmaster Toolsにログインし、ドメインの認証が完了してデータが集計され始めると、管理画面に複数のダッシュボード(指標) が表示されるようになります。ここでは、特にメール配信の健全性に関わる主要な指標と、その数値が悪い場合に考えるべきアクションを解説します。

1. 迷惑メール率:ユーザーの反応を直視する

これは、ユーザーがGmailの「迷惑メールを報告」ボタンをクリックした割合を示す、非常に重要な指標です。

たとえ送信者が「有益な情報」と思っていても、受信者にとって「不要」と判断されれば、この数値は上昇します。

<取るべきアクション>

この数値が高い(一般的に0.3%を超えると注意が必要と言われることがあります)場合、以下の点を見直す必要があるでしょう。

  • メールの受信許可(オプトイン)を適切に取得していますか?
  • 配信解除(オプトアウト)のリンクが分かりやすく、正しく機能していますか?
  • 配信頻度やコンテンツが、読者の期待とズレていませんか?

2. IPレピュテーション / 3. ドメインレピュテーション

これらは、送信元IPアドレスと送信元ドメイン(@example.com)の「信頼度」をGoogleがランク付けしたものです。「高」「中」「低」「不良」の4段階で評価されます。

  • IPレピュテーション: メールを送信するサーバー(IPアドレス)の評価です。
  • ドメインレピュテーション: IPアドレスよりも長期的・本質的な、ドメインそのものの評価です。

<取るべきアクション>
どちらか一方、あるいは両方が「低」や「不良」と評価されている場合、Gmailから「信頼できない送信者」と見なされている可能性が極めて高い状態です。

IPレピュテーションが低い場合、利用しているメール配信サービス(特に共用IPプラン)の環境が、他の利用者の影響を受けて健全性を損なっている可能性も考えられます。

ドメインレピュテーションが低い場合は、過去の配信(迷惑メール報告の多さ、宛先不明エラーの多発など)が積み重なった結果であり、回復には時間がかかる可能性があります。

4. 認証(Authentication):なりすまし対策の状況

ここでは、送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)が正しく機能しているかの成功率(%)が示されます。

これらは、メールが「なりすまし」ではなく、確かに自社ドメインから送信されたことを証明するための技術設定です。

<取るべきアクション>
SPFまたはDKIMの成功率が100%に満たない場合、設定に不備があるか、認証に対応していない方法(例:自社のOutlookやGmailアカウントからの一斉送信)でメールを送っている可能性があります。

これらの認証設定は、現代のメール配信において「必須」の対策です。設定が不十分な場合、迷惑メールと判定されるリスクが著しく高まるでしょう。

※送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の重要性については、こちらのコラム「SPF・DKIM・DMARCの役割とは?メールの信頼性を高める送信ドメイン認証の仕組み」で詳しく解説しています。

5. 暗号化(Encryption):通信の安全性を確認する

送信時(TLS送信)と受信時(TLS受信)の暗号化の割合を示します。

【簡単解説】TLSとは?

TLS(トランスポート層セキュリティ)は、通信を暗号化する技術です。これにより、メールが送信者から受信者に届くまでの経路(インターネット)で、第三者に内容を盗み見られるリスクを大幅に低減させます。

<取るべきアクション>

現在、主要なメールサービス間の通信は、ほぼ100%暗号化されているのが通常です。もし「TLS送信」の割合が低い場合、利用しているメール配信システムが古いか、TLS暗号化に対応していない可能性があるため、サービスの確認が必要でしょう。

6. 配信エラー:宛先不明や受信拒否の状況

送信したメールが、宛先不明(ハードバウンス)や受信ボックスの容量オーバー、受信側サーバーによる拒否などで届かなかった割合や理由が示されます。

<取るべきアクション>

配信エラー、特に「宛先不明」のエラー率が高い状態を放置することは、ドメインレピュテーションの低下に直結します。「存在しない宛先にメールを送り続ける=迷惑メール業者」と判断されかねないためです。

このようなエラーが多発している場合は、定期的な配信リストの精査(クリーニング)が不可欠です。

※リストクリーニングの重要性については、こちらのコラム「メール配信の「リストクリーニング」とは?実施のメリットと注意点」もご覧ください。

Postmaster Toolsを活用する上での3つの注意点

非常に強力なPostmaster Toolsですが、利用にあたっては3つの注意点を押さえておく必要があります。

1. データが表示されるには十分な配信量が必要

前述の通り、Gmail宛の配信量が少ないとデータが集計されず、ダッシュボードに何も表示されないことがあります。これは、Googleが個人を特定できないようデータを匿名化して処理しているためです。

2. Postmaster Toolsは「結果」であり「原因」ではない

Postmaster Toolsが示すのは、あくまで「健康診断の結果(例:レピュテーションが低い)」です。なぜその結果になったのかという「原因(例:コンテンツの質が悪い、リストが古い)」は、ツールが直接教えてくれるわけではありません。

数値が悪かった場合は、その原因を自社の配信リスト、コンテンツ、配信頻度などから探る必要があります。

3. 他のメールドメインには適用されない

Postmaster Toolsは、あくまでGmail(@gmail.com および Google Workspace)宛の配信に関するデータです。キャリアメール(docomo, au, SoftBank)や、Outlook.com(Hotmail)、企業独自のメールサーバーには、また別の評価基準や傾向が存在する可能性があります。

まとめ:客観的なデータに基づき、メール配信の健全性を高めよう

Gmail Postmaster Toolsは、これまでブラックボックスだった「Gmailからの自社ドメイン評価」を可視化し、客観的なデータに基づいてメール配信の健全性を確認できる唯一無二のツールです。

「迷惑メール率」や「ドメインレピュテーション」といった指標を定期的にチェックすることで、配信状況の悪化を早期に察知し、対策を講じることが可能になります。

シンプルな操作で「届くメール」を配信しませんか?

Postmaster Toolsで問題が見つかった場合、その原因は「メールの作り方」や「送信設定」にあるかもしれません。例えば、技術的に不適切なHTMLメール(構造が複雑すぎる、またはテキスト部分がない)は、迷惑メールフィルターに検知されやすい要因の一つとなり得ます。

※Gmailに嫌われないメールの作り方(マルチパート配信)については、「迷惑メールフォルダ行きを防ぐ「マルチパート配信」とは?基本と重要性を解説」もご覧ください。

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HTMLメールエディタ機能を使えば、構造的にシンプルで文法エラーのない、受信環境に配慮したHTMLメールを、専門知識なしで作成することが可能です。 もちろん、送信ドメイン認証にも対応しています。標準でSPFの設定情報を完備しているほか、より信頼性を高めるためのDKIM(有料オプション)にも対応可能です。

※DKIM(有料オプション)の詳細はこちら:https://www.submit.ne.jp/mail/hc/manual/dkim-op

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