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コラム

【2025年総まとめ】Gmail、Yahoo!メール、Outlookなど最新メールガイドライン解説

「なぜかメールが届かない」「開封率が急に落ちた」──そんな不可解な現象に頭を抱えていませんか?

また、読者の迷惑メールフォルダに振り分けられてしまうと、エラーメールも返ってこないため、相手に届いているかどうかすら分からず、不安を感じているご担当者様も多いのではないでしょうか。

その原因は、Gmail、Yahoo!メール、Outlookといった主要なメールサービス提供者が、近年「メール送信者ガイドライン」を強化していることが主な要因と考えられます。

特に2024年以降、Gmailと米国のYahoo!メールが「大量送信者」に対してより厳格な技術的要件を課すことを発表しました。さらに、Outlook(Microsoft)も2025年に入り同様の対策を開始するなど、この流れは業界全体の標準となりつつあります。

この記事では、2025年12月現在における主要なメールサービスのガイドライン動向を比較し、なぜ今対策が求められているのか、そして私たちが具体的に何をすべきかについて、分かりやすく解説します。

なぜ今、送信者ガイドラインが強化されているのか?

ガイドライン強化の背景には、日々巧妙化するフィッシング詐欺や、大量に送りつけられるスパムメールの存在があります。

受信者をこれらの脅威から守るため、GmailやYahoo!メールなどのメールサービス提供者は、「送信元が信頼できるかどうか」を従来以上に厳しく判断するようになりました。

具体的には、「確かにそのドメイン(例:example.com)から送られたと証明できるか?」「受信者が本当にそのメールを望んでいるか?」といった点を見ています。

ガイドラインの強化は、私たち送信者にとっては対応を迫られるものではありますが、同時に、悪意のある「なりすましメール」を排除し、正規の送信者である私たち自身の信頼を守ることにも繋がる、重要な取り組みと言えるでしょう。

【主要メールサービス】最新の送信者ガイドライン比較

現在、主要なメールサービス提供者がどのような要件を設けているのか、その傾向を比較表にまとめます。

【注意】「大量送信者」と「全送信者」の要件について

  • 大量送信者: GmailとOutlookは、「1日に5,000通以上」のメールを送信するドメインを「大量送信者」と定義し、非常に厳格な要件(SPF・DKIM・DMARCの3点全てが必須など)を課しています。

  • 全送信者: 5,000通未満の送信者であっても、Gmailは「SPFまたはDKIM」のいずれかを必須としています。Outlookも同様の認証を強く推奨しており、実質的には全ての送信者が送信ドメイン認証に対応すべき状況と言えます。

比較項目Gmail
(Google)
Yahoo!メール
(Yahoo! JAPAN)
Outlook
(Microsoft)
SPF/DKIM認証【全送信者】
SPFまたはDKIMが必要

【大量送信者】
SPFおよびDKIMが必須
SPF、DKIM、DMARCのいずれも未対応の場合、迷惑メール判定や受信拒否の可能性あり【推奨】
SPFまたはDKIMを推奨

【大量送信者】
SPFおよびDKIMが必須
DMARC認証【大量送信者】
必須(p=none以上)
強く推奨【大量送信者】
必須(p=none以上)
ワンクリック
購読解除
(List-Unsubscribeヘッダー)
【大量送信者】
必須
要件としては明記なし
(米Yahoo!は必須)
【大量送信者】
必須
迷惑メール率【全送信者】
0.3%未満を維持
(Postmaster Tools)
明確なしきい値なし
(迷惑メール報告を監視)
【全送信者】
0.3%未満を維持
(SNDS)

各社の要件詳細

比較表の内容について、各社の具体的な状況と根拠となる情報を補足します。

1. Gmail(Google)

2024年2月から、特に大量送信者に対する要件を大幅に強化しました。到達率を維持するためには、これらのガイドラインへの準拠が事実上必須となっています。

  • 全送信者の要件: 5,000通未満であっても、「SPFまたはDKIM」のいずれかの設定が必須です。

  • 大量送信者の要件: 上記に加え、DMARCの設定、ワンクリック購読解除(List-Unsubscribeヘッダー)の実装が必須となります。

  • 迷惑メール率: 「Postmaster Tools」で迷惑メールとして報告される率を0.3%未満(推奨は0.1%未満)に抑える必要があります。

    (「Postmaster Tools」についてはこちらの記事もご参考までにご確認ください。)

参考URL(公式): メール送信者のガイドライン - Google Workspace 管理者 ヘルプ

2. Yahoo!メール(Yahoo! JAPAN)

日本のYahoo!メール(@yahoo.co.jp)は、Gmailのような「1日5,000通」といった明確なガイドラインは公開していません。しかし、迷惑メール対策の一環として、送信ドメイン認証を強く重視する姿勢を明確にしています。

  • 公式な言及: 「(前略)SPFかDKIM、もしくはDMARCの認証を導入・判定クリアしていないメールは迷惑メールと判定したり、受信を拒否したりする場合があります。」(下記参考URLより引用)

  • 傾向: 米国のYahoo!(@yahoo.com)はGmailとほぼ同じ厳格なガイドラインを採用しています。日本のYahoo!メールも、ドメイン認証に対応していないメールの評価を厳しくする傾向にあり、Gmailの基準に合わせて対策することが最も安全な選択と言えるでしょう。

参考URL(公式): 急増している迷惑メールへの対策について - Yahoo!メール

3. Outlook(Microsoft)

Gmailや米国のYahoo!メールの動きに追随する形で、2025年5月頃から大量送信者に対する要件を強化しました。Gmailとほぼ同様の基準が適用されています。

  • 大量送信者の要件: Gmailと同様、SPF、DKIM、DMARCが必須とされています。

  • 迷惑メール率: 迷惑メールの報告率を0.3%未満に維持することが求められます。

参考URL(公式ブログ): Strengthening Email Ecosystem: Outlook's New Requirements for High‐Volume Senders(英語) 
※Microsoftが、大量送信者(1日5,000通以上)に対する要件(SPF, DKIM, DMARCの必須化)を発表した公式ブログ記事です。

国内キャリア(docomo, au, SoftBank)の動向

国内の携帯キャリア(docomo, au, SoftBank)は、Gmailのような送信者向けガイドラインを厳格に公開しているわけではありません。しかし、3社とも「受信側」のセキュリティとして、フィッシング詐欺対策のために送信ドメイン認証(特にDMARC)の導入を積極的に進めています。

この動向から言えることは、「国内キャリア宛のメールにおいても、送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)を設定していないと、受信側で『なりすましメール』として迷惑メール判定されたり、ブロックされたりするリスクが高まっている」ということです。

ガイドライン未対応で起こりうること

もし、これらのガイドラインへの対応が不十分な場合、具体的にどのような影響が出るのでしょうか。

  • 段階的な受信拒否・迷惑メール判定

    最初は一部のメールが迷惑メールフォルダに振り分けられる程度かもしれません。しかし、対応しないまま配信を続けると、徐々に受信を拒否(ブロック)される割合が増え、メールが読者に届かない状態が常態化する可能性があります。

  • 送信者レピュテーションの低下

    メールサービス提供者は、IPアドレスやドメインごとに「送信者としての信頼度(レピュテーション)」をスコア化しています。ガイドライン違反や、迷惑メール率が高い状態が続くと、このレピュテーションが低下します。一度低下したレピュテーションを回復させるのは非常に困難であり、今後のメール配信活動全体に長期的な悪影響を及ぼすことにも繋がりかねません。

今すぐ実施すべき対策のポイント

最新のガイドライン動向を踏まえ、メール送信者が今すぐ取り組むべき対策は、以下の3点に集約されます。

1. 送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)の設定

これが最も重要かつ緊急性の高い対策です。自社ドメインのDNS設定を確認し、SPF、DKIM、DMARC(最低でもp=none)を設定することが求められます。

※送信ドメイン認証の詳しい仕組みについては、こちらのコラム「SPF・DKIM・DMARCとは?メールの信頼性を高める送信ドメイン認証の基本」で解説しています。

2. ワンクリック購読解除の実装

大量送信者に該当する場合はもちろん、読者の利便性向上のためにも、メール本文中のリンクとは別に、Gmailなどが要求する「ワンクリック購読解除(List-Unsubscribeヘッダー)」に対応することが強く推奨されます。

『さぶみっと!メール配信』では、このList-Unsubscribeヘッダーに対応した機能(配信停止処理機能の拡張)を標準でご提供しており、ガイドラインに準拠したメール配信をサポートしています。

※詳細は関連ニュース「Gmail送信者ガイドライン変更(「List-Unsubscribe」ヘッダの付与)への対応について (2023年12月26日)」をご確認ください。

3. 健全なリスト管理と低迷惑メール率の維持

迷惑メール報告をされないよう、読者が本当に求めている情報を提供することが基本です。あわせて、エラーになるアドレスや長期間反応のないアドレスを削除する「リストクリーニング」を定期的に行い、迷惑メール率をガイドラインのしきい値(0.3%)未満に保つ運用が不可欠です。

※リストクリーニングについては「メール配信の到達率を改善する「リストクリーニング」とは?」をご覧ください。

複雑な送信ドメイン認証、『さぶみっと!メール配信』がサポートします

ここまで解説してきた対策、特にSPFやDKIM、DMARCといった送信ドメイン認証は、DNSの知識が必要となるため、「自社だけでの対応は難しそうだ」と感じられたかもしれません。

『さぶみっと!メール配信』は、まさにそのようなお悩みを持つお客様をサポートし、シンプルで直感的な操作性を保ちながら、最新のガイドラインに準拠したメール配信を実現するためのサービスです。

DKIM設定を手軽に実現する「作成者署名DKIMオプション」

『さぶみっと!メール配信』では、お客様がご利用中のドメイン(Fromアドレス)でDKIM署名を設定できる、「作成者署名DKIMオプション」(有料オプション)をご用意しています。

このオプションをご利用いただくことで、GmailやOutlookなどが要求する「送信ドメイン認証」の要件をクリアし、メールの信頼性を高めることが可能になります。

▼作成者署名DKIMオプション 詳細

https://www.submit.ne.jp/mail/hc/manual/dkim-op

専門知識がなくても、安全なメール配信を

『さぶみっと!メール配信』は、標準機能であるワンクリック購読解除への対応、HTMLエディターによるクリーンなHTMLメールの作成、マルチパート配信への標準対応など、ガイドラインで求められる技術的な要件を、お客様が意識することなく満たせるよう設計されています。

まとめ:ガイドライン対応は「信頼の証」

GmailやYahoo!メールによる送信者ガイドラインの強化は、私たち配信者にとって「規制」のように感じられるかもしれません。しかし、これは悪意のあるスパムメールを排除し、受信者との健全なコミュニケーションを守るための取り組みです。

これらのガイドラインにしっかりと対応することは、「私たちは信頼できる送信者です」という証明であり、読者との長期的な信頼関係を築くために不可欠な取り組みと言えるでしょう。

まずは、ご自身のメール配信設定が、現在のガイドライン(特にSPFとDKIM)に対応できているかを確認することから始めてみてはいかがでしょうか。

 

もし対応に不安があるなら、無料トライアルでご相談ください 現在の環境での対策が難しい場合は、ツールの見直しも有効な解決策です。

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