コラム

コロナウイルスに伴う在宅需要で、ECサイトのカゴ落ち機会損失額はどう変化した?

 

コロナウイルスの影響で生活様式が日々変化している中、皆様はどうのようにお過ごしでしょうか?
一日も早く事態が収束することを願っております。

さて、各種報道でも耳にするように、在宅勤務や巣ごもり需要などの生活の変化に伴い、外出せずに購入ができる、ECサイトの利用が注目を集めています。

そこで、今回は、カゴ落ち対策専門MAツール「カートリカバリー」をご利用いただいているサイト様のうち、267社を対象に、2020年2月から4月までのカートイン数、カゴ落ち数、カゴ落ちによる機会損失額を調査しました。

※カゴ落ち:カートに商品を入れた(カートイン)後、購入をせずにサイトから離脱すること
※カゴ落ちによる機会損失額:カゴ落ちによって購入されなかった商品の総額

 

右肩上がりで増えるカートイン数と「カゴ落ち機会損失額」

グラフは、2020年2月から4月までの、カートイン数、カゴ落ち数、カゴ落ちによる機会損失額の状況を月別に比較したものです。

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上記グラフを見てもわかるように、カートイン数、カゴ落ち数共に増加する傾向が見て取れます。

また、カゴ落ち数をカートイン数で割った2020年のカゴ落ち率は、2月、3月、4月でそれぞれ、「73.40%」「73.93%」「72.46%」とほぼ一定でした。

カートイン数が増加したことから、既存ユーザーに加えて、過去にECサイトを利用していなかった新規ユーザも増えたと推察できます。

ユーザー数が増えたにもかかわらず、カゴ落ち数が一定なので、新規ユーザーの購買行動は、既存ユーザの傾向と大きく変わらず、あくまで取り扱う商材やジャンル、元々のECサイトの傾向を反映しているということが分かります。

つまり、ECサイトの需要によって増加したアクセス数に比例して、カゴ落ち数、そして、カゴ落ちによる機会損失額が増加している状況です。

ECサイトの需要が高まる中、これまで以上にカゴ落ちの改善が急務となると言えそうです。

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ちなみに上記のグラフは、昨年同時期のカゴ落ち状況を表したグラフです。

昨年の場合は、3月に機会損失額が高くなり、4月は2月と同じ程度の数値に落ち着いています。

対して今年は昨年と比較しても、カートイン数、カゴ落ち数、機会損失額が落ち着くことなく、増加傾向にあるようですね。

 

「巣ごもり需要」で約2倍に跳ね上がった食品商材の「カゴ落ち機会損失額」

商材別に調査すると、特に食品商材を扱うECサイトでは、
4月のカートイン、カート放棄数、機会損失額が、2,3月の平均値と比較して、約2倍に跳ね上がっていることが分かります。

2月から3月にかけての増加率より、3月から4月にかけての増加率が激しいことも特徴です。

2020_food

中でも、昨年と比べて、ギフトカタログやギフト用の菓子など、郵送で贈れる祝い品や、
焼き肉セットやフルーツの盛り合わせなど、自宅で楽しめるプチ贅沢な商材が伸びている傾向にあります。

4月7日に緊急事態宣言が宣言されてから、家で過ごす時間をより楽しいものにしようとする工夫や、
春のお祝いに関するギフトを、直接合わずに郵送で贈れるメリットが、食品商材の需要にも反映されていると考えられます。

 

「家具・インテリア商材」のカゴ落ち数も右肩上がりに増える

家具・インテリア商材も、カートイン数・カート放棄数が右肩上がりに増えています。

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4月のカートイン・カート放棄数は、2月と比較して約1.8倍に、機会損失額は約1.3倍に増えています。

椅子や机、ソファやベッドなどの生活に欠かせない基礎的な大型家具から、
家で過ごす時間がより楽しくなるインテリア雑貨など、種類・価格帯を問わず需要があるようです。

元々、春は新生活の需要る時期ですが、昨年と比較しても上昇幅は大きい傾向にありました。

 

まとめ

2月から4月にかけて、カートイン数・カゴ落ち数・機会損失額は、例年の傾向と異なり右肩上がりに増加しています。

前述の通り、カートイン数の増加に比例して、カゴ落ち数は一定の割合で常に発生しています。

全商材のカゴ落ち率は、約73.2%で、商材別に見ても、
アパレル商材のカゴ落ち率は約71.8%、食品商材は約58.5%、家具・インテリア商材は約67.9%と、2~4月にかけてほとんど変動はありませんでした。

カートインをしたユーザーが、購入せずにカゴ落ち(離脱)してしまう原因としては、
「他のサイトと比較したい」
「本当に買おうかどうか迷っている」
「会員登録のフォーム入力が面倒なので後回しにしている」
「希望する決済手段が無い」
といった理由が挙げられます。

見落とされがちですが、せっかく一度は購入の意思表示をしていただいたユーザーに対して、適切なフォローをすることが重要です。

ユーザーを元気づけるためにも、サイトの商品を使っていただけたら嬉しいですよね。
そんなきっかけを簡単にご提供できる方法をご紹介します!

 

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