ECサイトを運営する中で、「多くのユーザーが商品をカートに入れたにもかかわらず、購入に至らずに離脱してしまう」という課題に直面していませんか? いわゆる「カゴ落ち(カート放棄)」(※1)は、売上の機会損失における最大の要因の一つと言われています。
カゴ落ち対策として「カゴ落ちメール」は非常に有効な手段ですが、メールアドレスを登録していないユーザーや、メールを開封しないユーザーへのアプローチには限界があります。そこで、注目を集めているのが「カゴ落ち広告(カゴ落ち特化型のリターゲティング広告)」です。
本コラムでは、通常のリターゲティング広告と『CART RECOVERY®』(※2)が提供している「カゴ落ち広告」(※3)の違い、そしてなぜ高い費用対効果が期待できるのか、その仕組みと最新の動向について解説します。
『CART RECOVERY®』の「カゴ落ち広告」は、商品をカートに入れたまま離脱したユーザーに対して、ピンポイントで配信されるディスプレイ広告です。
広義には「リターゲティング広告(リマーケティング広告)」の一種ですが、アプローチする対象と目的の明確さに大きな違いがあります。
通常のリターゲティング広告は、トップページやカテゴリページを閲覧しただけのユーザーも対象に含むことが一般的です。これに対し、カゴ落ち広告は「カートに商品を入れる」という、購入意思が非常に高いアクションを起こしたユーザーのみを対象とします。
このターゲットの質(購入意欲の高さ)の違いが、広告のパフォーマンスに大きな差を生み出します。
『CART RECOVERY®』と連携した広告配信プラットフォームの運用実績データをみると、通常のリターゲティング広告とカゴ落ち広告では、それぞれの指標において以下のような傾向が見られます。
※数値は提携パートナーであるLogicad(ロジカド)の実績値に基づく平均的な目安であり、商材や時期により変動します。
ここで注目すべき点は、カゴ落ち広告の方がクリック単価(CPC)が高くなる傾向にあるという事実です。競合他社も「購入に近いユーザー」を狙って入札を行うため、配信単価自体は上昇します。
しかし、CVR(購入率)が通常のリターゲティングに比べて圧倒的に高いため、結果としてCPA(獲得単価)が下がり、高い費用対効果が期待できます。
ディスプレイ広告を実施する際、マーケティング担当者の大きな負担となるのが「バナー画像の制作」や「商品フィード(データリスト)の作成・更新」です。しかし、『CART RECOVERY®』のカゴ落ち広告では、これらのプロセスが大幅に自動化されています。
『CART RECOVERY®』では、広告配信に必要な商品画像や価格などの情報は、サイトに設置した計測タグを通じて自動的に取得されます。
この仕組みにより、デザイナーによるバナー制作や、エンジニアによるデータフィードの構築といった初期コストや運用工数をかけることなく、高精度なダイナミック広告(動的リターゲティング広告)を開始することが可能です。
カゴ落ち広告は単体でも効果を発揮しますが、「カゴ落ちメール」と併用することで、さらなる相乗効果が期待できます。
メールと広告は、ユーザーへの接触ポイントが異なります。
過去のデータでは、カゴ落ちメールとカゴ落ち広告を併用することで、通常のDSP広告単体と比較してCVRが約5倍に向上したという成果も報告されています。 メールに気付かなかったユーザーを広告でフォローし、広告で商品を思い出したユーザーがメールから購入するなど、相互に補完し合うことで取りこぼしを最小限に抑えることができます。
※カゴ落ちメールの効果や運用のポイントについては、こちらのコラム「カゴ落ちユーザーにはステップメール配信がオススメ!具体的な配信タイミングや効果をご紹介」でも詳しく解説しています。
実際にカゴ落ち広告を導入し、大きな成果を上げた事例をご紹介します。
『CART RECOVERY®』のカゴ落ち広告をご利用いただいたコスメショップの事例では、通常のリマーケティング広告と比較して、劇的な改善が見られました。
これは、ユーザーが「まさに今、悩んでいる商品」をピンポイントで表示させたことによる成果と言えます。一般的なブランド訴求の広告ではなく、ユーザー個人の興味関心に完全にマッチしたクリエイティブを自動生成できる点が、カゴ落ち広告の最大の強みです。
カゴ落ち広告は、購入意欲が最も高い瞬間のユーザーに対し、最適なタイミングとクリエイティブで再アプローチを行うための強力な手法です。
『CART RECOVERY®』は、カゴ落ちメールによるリカバリーに加え、今回ご紹介した「カゴ落ち広告」をオプション機能として提供しています。
「リターゲティング広告のCPAが高騰している」「バナー制作の手間をなくしたい」とお考えのマーケター様は、ぜひ一度『CART RECOVERY®』の無料トライアルにて、その効果を実感してください。
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※1:「カゴ落ち」は、株式会社イー・エージェンシーの登録商標です。
※2:『CART RECOVERY®』『カートリカバリー』は、株式会社イー・エージェンシーの登録商標です。
※3:「カゴ落ちリマーケティング広告」は別途有償のオプション機能です。
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