Developers Summit 2012 及川卓也さんの講演のまとめ [2012/2/16]

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Developers Summit 2012で及川卓也さんの講演
見る前に翔べ ~ギークの工夫で社会を変えよう~
を拝聴してきました。

Developers Summit 2012 及川卓也さんの講演のまとめ

及川さんの言っていた「Launch & Iterate」や「テーマ」等はアジャイル開発の継続的デリバリー(Continuous Delivery)やインセプションデッキ(Inception Deck)を調べると理解が深まると思います。
海外の開発プロセスの主流がアジャイルになるのも当然の流れだなと再認識できました。

 

講演者

Google エンジニアリング シニアエンジニアリングマネージャ及川 卓也 氏


大学を卒業後、外資系コンピュータメーカを経て、マイクロソフトにてWindowsの開発を担当。Windows Vistaの日本語版および韓国語版の開発を統括した後、Googleに転職。ウェブ検索やGoogleニュースをプロダクトマネージャとして担当した後、2009年10月よりエンジニアリングに異動。現在、Google ChromeやGoogle日本語入力などのクライアント製品の開発を担当。また、Google Developer Dayなどの開発者向けイベントにてスピーカーも務める。
Blog: http://d.hatena.ne.jp/takoratta
Twitter: @takoratta

 

Launch & Iterate

”リリースではなく Launch & Iterate”

 

完璧に作るよりもまず出してまう。
ザッカーバーグ曰く Done is better than perfect! (完璧を目指すより実現すべし)

例えば、マイクロソフトの商品は、パッケージとして流通させたものをリコールすることはできなかった。
パッケージソフトではデプロイメントコスト・配布コストが高いからリリースが重要になる。

最近のwebアプリケーション開発はデプロイメントコスト・配布コストが低くなってきている。
web技術の進化するスピードは早い、昔のように半年から1年周期のアップデートでは間に合わなくなっている。
そのため、webアプリケーションはリリース後に何をするかがすごく大事。
webアプリケーションのビルド番号、リビジョン番号は内部的にはあるが、ユーザには見えないくらい日々ローンチをしている。

 

チームが共有するテーマ

”今やろうと思っていることがテーマに沿っているか?”

 

チームが同じ方向に向かうためのテーマを持つことが大切。
例えば、初の国産ワープロの商品化に成功した開発者森健一はプロジェクトのコンセプトを3行で表現している。

 

① 手書きで清書するより早く日本語文書を作成できること。
→ 誰でも早く

 

② その装置はポータブル型でどこへでも持ち運びができること。
→ 持ち運び

 

③ 作成された文書ファイルは電話回線を介してどこからでも自由にアクセスでき、転送できること。
→ どこでもアクセス

 

テーマがあることにより、開発者集団の方向性を統一でき、機能を追加するときなどの可否の判断基準にもなる。

 

顧客の声(プロダクトアウトとマーケットイン)

・プロダクトアウトは開発者の思いで作られる。
・これと違いマーケットインは顧客の声を聞く。
・ただし顧客の声を聞いても必ずも良いものが出来る訳ではない。
・顧客が欲しいものを言うわけではなくノイズも多く混ざる。
・ユーザの声は直接開発の助けになるとは限らない。
・自分たちがいま開発しているのが本当にユーザーのために役にたつのかを考える。

 

”今日のユーザを満足させることだけでなく、明日のユーザのために製品を作る。”

 

明日のユーザのために作られた製品は今日のユーザも満足するが、その逆はない。

プログラミング言語はどんどん新しいものが生まれている。明日のユーザーを考えている例ではないか?

 

サイバーカスケード現象

SNSでは意見が一方によってしまう。
プロフェッショナル仕事の流儀の放送後に Facebook、Twitterでは良い意見ばっかりだったけど
2ちゃんねるではコレでもかと言うくらいにこき下ろされていた(笑)

 

日本の会社

日本の会社はSpeedが足らない。日本の会社は前例が無いと企画が通らない事が多い。まったく新しいアプリケーション・サービスに前例などがあるわけがないのだから、市場が無いものの市場調査は意味がない。

 

”現状の仕組みを疑い、考え、見て行動できなくなるなら、跳んで行動してしまえばいい。”

 

それが変化につながる。小さくても早く速く変化を作る。

 

競合分析

例えば、遅くまで呑んで終電がないという状況。
このとき、顧客が考える選択肢はカプセルホテルでの宿泊するか、タクシーで帰るなどの選択となる。カプセルホテルの競合は宿泊という観点ではビジネスホテル、ネットカフェは競合だが、タクシーも競合といえる。

 

”自分の競合は想像もしていないような分野に居る可能性がある。”

 

かつて、米航空業界は真の競合は電話会社と見ていた。
競合分析は、その機能の裏側に隠れている部分を見る。

 

ミーティング

日本の企業でよく見かけるミーティングの形態

・終わりの時間が決まってないミーティング
・ミーティングにたくさんの人が来るが一言も話さない人がいる
・時間が余ったら別のことを話し始める
・定例ミーティングで埋め尽くされたスケジュール

これらは人件費の無駄に他ならない。
ミーティングは仕事のスピードを殺す。

 

外資系企業や、スタートアップ企業では以下のようなルールを設けている。
・ミーティングの24時間前にアジェンダを共有
・数分でミーティングを片付ける
・ミーティングに不必要な人を連れてこない
・ミーティングに禁止期間を設ける
・トピックがあり次第即会議

例えば、Googleではノーミーティングデイ、ノーミーティングウィークを実施中。

全然問題無かった。

 

Avoid note への挑戦 (ジャコ・パストリアスの様に)

ジャズミュージシャンのジャコ・パストリアスは音楽理論では違和感のあるとされる音階(Avoid note)をあえて使用して素晴らしい音楽を作った。

創造性は制約を好む。
あえて高いハードルを設ける。

 

”見る前に翔べ”

 
 
※2012/2/22 追記 スライドが公開されました。

 
 
 
この記事はakimitsuseotakeshiyakoが纏めました。
 
 

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